ツアーレポート

絶景とアクティビティ満載。冬のアドベンチャーツアーレポート

2023年2月上旬に実施した「絶景とアクティビティ満載。冬のアドベンチャーツアー」。3日間の日程でゲストをご案内してきたので、そのツアーの様子をレポートします。

Day① 知床羅臼の圧倒的大自然

午前中に中標津空港に到着し、まず一行が向かったのは知床羅臼の濱田商店。ここで昼食を兼ねて産業体験をして羅臼の海の豊かさに触れていきます。

今回実施はホタテ剝き体験です。ウニ漁の状況によっては冬はウニ割かホタテ剥きかを選ぶことができますが、今回はホタテ。北海道に住んでいたら知り合いにもらった際などに自分でホタテを剝くこともあるかもしれませんが、北海道を訪れるゲストのほとんどは初めての体験。おっかなびっくりではありますが、みなさん上手にホタテの処理をしていました。これで地元に戻っても殻のまま買って食べられるので安心ですね。

そして自分の力で剥いたホタテとその他の食材を合わせてオリジナル海鮮丼に。最高の贅沢を味わうことができる羅臼らしい体験コンテンツです。

続いては流氷バードクルーズを体験しに、知床ネイチャークルーズのエバーグリーンに乗り込みます。

この日はまだ流氷が接岸していませんでしたが、なんと真冬のシャチを見ることができました!私もたまに冬シャチに出会うことができますが、この日はシャチのファミリーと遭遇!欧米のゲストもたくさん乗船していた日でしたが、みんな一様に大興奮です。帰りがけにはしっかりとオオワシとオジロワシも見ることができたクルーズでしたが、シャチの興奮の余韻で写真撮影は忘れるという失態もご愛敬ですね。

そしてこの背景にどんと構える知床連山の雪を冠した姿の美しさと言ったらありません。まるでスイスの山並みのような…。こんなに大迫力の自然とシャチ、オオワシとオジロワシを見ることができるこのツアー。ゲストの興奮は凄まじく、本当に人生観が変わるような体験をすることができたようですね。

宿泊は洗練されたゲストハウス&ダイニング「知床サライ」で。地元食材をたっぷりと使用した創作料理を堪能することができました。

Day② 悪天候に負けずプランBで臨む一日

本当であれば二日目の予定はスノーシュートレッキング三昧の一日。ですが吹雪による悪天候もあって特に午前中の屋外アクティビティの予定は全て白紙に。しかしそんなことは冬の北海道では日常茶飯事のようなもの。早朝から各所に連絡をとって、プランを練り直していきました。

最初に向かったのは羅臼郷土館。熊越の滝でのスノーシューツアーを依頼していたしれとこラ・ウシさんは、アクティビティツアーだけではなく産業や歴史のツアーも行っています。

スノーシュー体験はできませんでしたが、ここでしっかりと知床羅臼の歴史や野生動物について知ることができてゲストにも満足していただきました。実物大のヒグマやオオワシのはく製は見応え十分です。

続いて向かったのは羅臼から南下して標津。標津サーモン科学館を見学します。大型の水槽で悠々と泳ぐ魚たちの姿や…。

標津サーモン科学館では定番のチョウザメ指パク体験も!チョウザメの口に指を差し込むのはかなり勇気がいりますが、アトラクションとして楽しめます。

昼食には別海の尾岱沼にある「ミートハウスながの」へ。海産物がメイン産業の知床ねむろエリアにあって、地元産のブランド和牛はありがたいですね。潮彩牛のハンバーグとステーキのプレートで見も心も温まりしっかりと力をつけます。

そして午後から夕暮れ時にかけては野付半島へ。本当であればここで氷平線スノーシュートレッキングに挑戦する予定でしたが、残念ながらこの日のアクティビティは悪天候と積雪の状態も考慮して見送りに。せっかくだから周辺を散策しながら野生動物を探してドライブ。エゾシカやキタキツネ、そして一瞬コミミズクも見ることができたので、野生動物観察で大盛り上がり。野付半島の凄さにはいつ訪れても驚かされます。

宿泊は尾岱沼にある野付湯元うたせ屋へ。野付産のホッカイシマエビやホッキ、ホタテやアサリなどこれぞ野付産!のオンパレード。お酒を酌み交わしながらおいしい料理をいただいて、じっくりと温泉に浸かって休息。天候の影響で予定を大きく変更することになりましたが、結果的に大満足の二日目となりました。

Day③ バードウォッチングタクシープランでシマエナガを観察

ツアー最終日は根室駅から乗車するバードウォッチングタクシープランに参加します。最初は風蓮湖へ向かいオオワシとオジロワシを狙います。

樹上にはこんなに勇壮なオオワシの姿が!本当に感動的な出会いになったようで、双眼鏡を構えてずっと見ていました。

続いては根室市内にある明治公園へ向かい、小鳥たちを観察します。ガイドが指をさした先にはなんとシマエナガ!

小さくて素早い鳥なのでいつも必ず見つけることができるわけではありませんが、この日はしっかりと視認することができました。鳴き声に耳を凝らし、あきらめないでぎりぎりまで探したことが功を奏したのかもしれませんね!

バードウォッチングが終了し、根室を離れる前に昼食とお土産を買うために道の駅スワン44のバードパルへ。定番の花咲ガニラーメンを食べてツアーは終了。根室中標津空港でお別れしました。

 

2月上旬のツアーでしたが、シャチにオオワシオジロワシ、シマエナガまでしっかり見ることができたこのツアー。こんなにも取れ高の良かったツアーは過去に自分でも思い当たらないほどです。悪天候の影響で楽しみにしていたスノーシュートレッキングはできなかったけれど、それを埋めてくれるように動物たちが出てきてくれたのかも…そんなことを考えてしまうような最高のツアーになりました。

 

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知床ねむろ観光連盟 事務局長。知床ねむろマガジン編集長。北海道の最果ての地「知床ねむろエリア」で知床ねむろエリアの、そして道東コーディネイターをしています。

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