コロナ禍の影響もあって今までのような旅行のスタイルは難しくなった昨今。
しかし、知床ねむろエリアはアウトドアコンテンツが豊富な地域で、しかも広大な敷地に対して人口の数はあまり多くありません。だからこそ、いわゆる「密」状態には非常になりにくいエリアなんです。
この春はしっかりと対策をして新しい生活スタイルを守り、同じ北海道内からドライブがてらアウトドアアクティビティにチャレンジするのがおすすめ。
編集部が特に体験して欲しい、知床ねむろエリアの5つのアウトドアアクティビティを紹介します。知床観光・根室観光の参考にしてください!
Contents
まるでヨーロッパの海岸線のような「おちいし岬パス」
まず一つ目は根室市の南側、太平洋に面した海岸線を歩く「おちいし岬パス」というフットパスです。フットパスは「地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くことができる道」のこと。
このおちいし岬パスは、高低差のあるダイナミックな海岸線、林の中を横断する木道、断崖に佇む灯台、そして鮮やかな草花と野生動物など、北海道の魅力の粋をこれでもかと詰め込んでいるようなフットパスで、非常に満足度の高いトレッキングです。
灯台までの道は木道が整備されているので、しっかりとしたアウトドアの装備ではなく普段着でも大丈夫。30分~60分くらいで歩ききることができます。
もっとおすすめしたいのは、スタートして灯台にたどり着いたのち、木道を引き返さないでフットパスコースを1周するコース。このコースを歩く場合は、トレッキングシューズにアウトドアウェアなど装備を整えて挑戦しましょう。
時間も120分以上はかかるので、飲料水やタオルもしっかり準備した方が安心です。
途中には絶景の太平洋を望むことのできるポイントがたくさん。(全てに安全柵があるわけではないので、自己責任のもと注意して歩いてくださいね)
途中、エゾシカに出会うことができる可能性も高いです。野生動物の住処におじゃましているという感覚を忘れず、遠くから見守りましょう。(エサやりなどは絶対にしないでください!)
おちいし岬パスの取材記事はこちら。
最果て感を楽しみながら歩く「トドワラウォーク」
続いておすすめするのが、別海町野付半島の「トドワラウォーク」。野付半島ネイチャーセンターから、往復100分ほどのトレッキングコースです。コースは誰でも自由に歩くことができますが、5月~10月までは専門のネイチャーガイドが同行するアクティビティツアーも催行されています。
トレッキングコースの途中からは整備された遊歩道があるので、湿地帯や海上も安心。道幅は狭いので、譲り合って安全に通行ししましょう。
画像の右奥に見えるのが「トドワラ」ですが、その数は以前に比べて著しく少なくなっており、もしかしたら近い将来に見られなくなってしまう景色かもしれません。画像は2020年現在。整備された遊歩道のゴール地点で見ることができます。
季節や天候によっては、夕焼けの時間に特別な景色が見られることも。波が無く海面が穏やかな時には、まるで鏡面のように空や夕焼けが映り込み、神秘的なマジックアワーを堪能することができるんです。
こんな写真を撮ることもできます。花を見るならもちろん日中の天気がいい時をおすすめしますが、美しい夕焼けを見るために夕方のトレッキングにもチャレンジしてみてください。(くれぐれも足元には気を付けて!)
広大な酪農地帯を感じる「ムツ牧場 ホーストレッキング」
雄大な酪農地帯が広がる中標津で挑戦してほしいアクティビティが、この「ムツ牧場ホーストレッキング」です。
牧場にいる馬たちは、この可愛さ!
そしてこの美しさ。しなやかな筋肉…とでも言うのでしょうか?眺めているだけでも満足してしまうくらいです。
最初は乗馬に慣れるために牧場の敷地内で練習し、感覚がつかめてきたらインストラクター同行のもとで敷地の外に出ます。画像のようにこんな林の中を草をかき分けていくことも。
緑あふれる夏の景色も素晴らしいですが、紅葉の中を進む秋もすばらしい風景。北海道の牧歌的で雄大な魅力を満喫するには最適のアクティビティです。
独特の地形を探検する「野付湾シーカヤック」
野付半島の付け根にある標津町で、標津町観光ガイド協会が主催する「野付湾シーカヤック」もアウトドア志向の方には満足いただけるアドベンチャーアクティビティです。
最初にシーカヤックの漕ぎ方について簡単に説明してもらい、いざ野付湾に繰り出します。
慣れないと最初は操縦の難しいシーカヤック。最初は全然思った方向に進むことができず不安になりますが、やっている間にだんだん感覚がつかめてきます。お子さんとお父さんなど、ファミリーにすごくオススメのアクティビティかもしれません。自然と掛け声をかけたり、コミュニケーションをとりながら一緒に進む感じが楽しいです。
疲れたら景色を見たり、波の自然な動きに委ねるのもいいですね。未経験の方にはハードルの高そうに感じるアクティビティですが、ガイドの方が親切に教えてくれるので、気にせずチャレンジしてみてください。
標津町エコツーリズム推進協議会
TEL:0153-82-2131(代表)
世界遺産で滝を目指す「熊越の滝リバーウォーク」
最後にオススメするのが、世界遺産知床 羅臼にある「熊越の滝リバーウォーク」です。
熊越の滝は「熊の親子愛に感動して猟師が撃つのを止めた」という逸話をもつ滝。
滝周辺には、まるでジブリの世界に迷い込んだかのような豊かな自然がいっぱい。滝も川もマイナスイオンが出ているんでしょうね。先を焦らずじっくりと森林浴を堪能しながら進みましょう。
トレッキングコースは意外とコンパクトで、30分もかからずに滝までたどり着くことができます。途中にはこんな不思議な風景も。
2020年に遊歩道が再整備されたため、膝丈くらいの長靴があれば滝の前まで来ることも可能です。(時期や水量にもよります)
個人でも自由に入ることができる場所ですが、熊が怖いと感じたり、リバーウォークをしっかり満喫したいと思った場合は、ネイチャーガイドが催行するリバーウォークツアーに参加するのをお勧めします。
胸まであるウェイダー(胴長)なら、滝つぼにだって入ることができますよ!
知床ねむろ アドベンチャーアクティビティ
北海道の中でも特に広大、特に大自然豊かで最果て感漂う「知床ねむろエリア」。ここで紹介したアクティビティはもちろん楽しい体験間違いなしですが、その他にも好奇心をくすぐられる魅力がいっぱいあります。ゴールデンウィークは、ぜひこの知床ねむろで、「LIVE FIELD ~ 踏みしめろ、奥深き大地 ~」を堪能する旅に出ましょう!
知床ねむろアドベンチャートラベル「LIVE FIELD」特集ページ
知床ねむろアドベンチャートラベル徹底取材記事
「知床ねむろマガジン」編集部。知床ねむろエリアが持つ潜在的な魅力を掘り起こし、お伝えしています。