ドン!
ドン!!
ドン!!!
カニだ~! 我が家にカニがやってきたぞ~!!!!!!
はっ、すみません。つい興奮してしまいました。初めまして、フリーライターの少年Bです。
わたしはTwitterで「カニ」と不定期につぶやいているのですが……
カニ
— 少年B (@raira21) December 11, 2016
これを見た知床ねむろマガジンの編集部から「北海道のカニを食べ比べてみませんか」と打診をいただきました。これがうわさに聞く引き寄せの法則ってやつなのでしょうか。うそだろう。
「ぜひよろしくお願いします」と返信した1週間後には我が家に3パイものカニが届いていました。仕事が早すぎません?
ということで、届いたのはとっても大きな羅臼産のイバラガニと鮮やかな赤色が特徴の根室産花咲ガニ。比較用に送ってくれた北海道産の毛ガニと比べると大きさは一目瞭然です。
イバラガニはタラバガニの仲間で、漁獲量が少なく、なかなか市場でお目にかかれない逸品です。見てください、わたしの顔ほどもある巨体!
うーん、見てるだけでもわくわくします。しかも、うわさによるとタラバガニと同等のおいしさなんだとか……!
花咲ガニも北海道の根室を中心に、道東の限られた地域でしか獲れない貴重なカニです。熱を加えると鮮やかな朱色に変わり、花が咲くように見えることが名前の由来なんですって。他のカニとは違った、個性のある味わいが魅力のカニです。
どちらも「幻のカニ」と呼ばれることがあるそう。そんな貴重なカニに毛ガニも合わせて3パイも……。知床ねむろマガジン編集部、太っ腹! いよっ大統領! と言いたいところなのですが、さすがにこの量はひとりでは食べきれません。
なので、今回は友人たちにも協力してもらうことにしましょう。さて、そろそろ来るはずなのですが……?
と思ったらもう来てた。怖っ!!!
というわけで、料理が趣味の日深(ひみ)ちゃんとTwitterでカニ?のイラストを書いているじきるうさんに来てもらいました。
Contents
さっそくカニをさばこう
みなさんは家でカニを食べたことがありますか? わたしは人生もう35年も生きていますが、初めての体験です。一体どうすればいいのでしょうか。カニ、お祝いのときに外食で食べるくらいじゃない……?
ということで、料理上手な日深ちゃんに教えてもらいながらカニをさばきます。なお、カニは冷凍で届いたものを冷蔵庫で一晩かけてゆっくり解凍してあります。
手順1:脚の付け根に関節のような部分があるので、そこにハサミを入れていきます。
それにしてもイバラガニはなかなかインパクトがありますね……。身もぎっしり詰まっていてテンションが上がります。
なお、花咲ガニは特にトゲが鋭く、時々指に刺さって痛かったので、軍手があればなおよかったかもしれません。
手順2:脚を切断したら前掛けを外し……。
くるっと回して甲羅を外します。
手順3:腹を二つに割って、
割った腹に横一文字にハサミを入れていきます。
うひょ~! カニの身がたくさん!!!
全員思わずこの顔ですよ。カニは食べる前からテンションが上がるのでいいですね。
という感じで、意外とかんたんにカニをさばくことができました。今回は大きく見やすいイバラガニの写真を使いましたが、毛ガニや花咲ガニも同様の手順でさばくことができます。
ただ、解凍したカニからは想像以上に水分が出てくるので、テーブルにはビニールや新聞紙を敷いておいたほうがいいでしょう。
我慢できずにちょっと味見をした結果……
うまさのあまり、ネットでよく見るTOKIO・城島リーダーの画像になってしまいました。うまいものを噛みしめて食べると、人ってこういう顔になるんですね。
3種のカニの味の違いは?
さて、無事にさばけたところで、3種類のカニを見ていきましょう。
こうして見るとけっこう違います。特に花咲ガニは身の色が濃く、見た目にも鮮やかですね……!
まずは毛ガニから。
まずはいちばんメジャーな毛ガニからいきましょう。北海道産の新鮮な毛ガニ、いやぁ、おいしそうですね。うふふふふ……!
じきるう:
なんか、見た目はカニカマっぽさがありますね。
さっそくアレな発言が飛び出しましたが、わたしも内心そう思っていたことはここだけの秘密です。
日深:
カニってこんなに甘いんですね~! でも、ちゃんとしっかり自分の想像するカニの味というか、なんか安心感があります。Bさんはどうですか?
少年B:
……なんというか、繊細な感じがしますね。
じきるう:
というか、物理的に繊維が細いのかもしれない……?
日深:
うん、そうかも。身もほぐれやすくて食べやすいですね。
少年B:
味はカニカマとはぜんぜん違いますね。風味がいい!
IQが30くらいしかない感想ですみません。全員普段はカニカマしか食べていないので、これが限界でした。これもぜんぶ編集部の人選が悪いんです。許してください。
ほかのカニとの比較のために採点をしました。本当においしかったんですが、基準ということで★は3つにしました。毛ガニと比べて他の2種はどうなるのでしょうか……?
気になる花咲ガニは?
お次は気になる花咲ガニ。見た目からしてほかの2種とはまったく違いますが、いったいどんな味なのでしょうか。
日深:
あ、これめちゃくちゃジューシーですよ!
少年B:
すごい! 汁がうまい!
じきるう:
変な表現だけど、ダシが利いてるって感じがしますね。
日深:
全体的にうまみが強くて味が濃いんですよね。私の知ってるカニと違うな……
じきるう:
身に弾力があって、ちゃんと引き締まってるというか。
少年B:
これ、ハマる人が多そうですね。最高~!!!
日深:
お酒にも合いそう!
じきるう:
間違いない。あとちょっと独特の甘い香りがしませんか?
少年B:
普通のカニより香ばしくて、表現が正しいのかわかんないけど、ちょっとスモーキーな感じのする力強い香りですね。これは読者のみなさんにもぜひ体験して欲しいな~!
日深:
味が濃厚だから、少しの量でも「カニを食べた」って実感がありますね!
味の感想は各々メモをしていたんですが、わたしのメモには「汁がうまい」「みんな好きそう」としか書いてなくて、書くときにたいへん焦りました。もうちょっとほかにも感想あっただろ。
それはさておき、おいしさは満場一致で星5つ。とにかくジューシーで濃厚なうまみは、これまでのカニのイメージを覆してくれました。また弾力があるため、身をきれいに剥きやすい点を考慮し、食べやすさに星4つを付けました。
関連記事:日本最東端イタリアン「Boschetto」で出会う、花咲ガニが丸ごと乗ったインパクト大のパスタ
幻のカニ・イバラガニの味とは?
それでは最後に「幻のカニ」イバラガニを食べてみましょう! 見るからに食べごたえのあるサイズですが、はたしてそのお味は……?
じきるう:
すごい! プリプリしてる!
日深:
ぜんぜんクセがないですね。味が濃くておいしいカニ!
少年B:
そうそう、イメージする「めちゃめちゃうまいカニ」ってこんな感じですよね。
じきるう:
なんか全体的にワンランク上のカニって感じですね。味もサイズも。
少年B:
このサイズだとやっぱりテンションが上がりますね。食べても食べてもなくならない!
日深:
花咲ガニほど特徴があるわけじゃないんだけど、それでも毛ガニに比べるとうまみが凝縮されている気がします。
じきるう:
まさに王道の味って感じですね。
日深:
大きくて脚も太いから、身が取り出しやすいのもうれしいですね。
少年B:
そうそう、イバラガニはタラバガニと同等のうまさって話があるみたいなんですが……。
じきるう・日深:
……タラバガニを食べたことがないからそこはわからないです。
少年B:
デスヨネー。わたしもありません……! ちなみに、編集部によると価格はタラバガニよりもお安いらしいです。
じきるう:
えっ、そうなんですか!? コスパ最高じゃん……!
参加者全員のカニ経験が非常に不足しているため、タラバガニと比べることはできませんでしたが、「王道の味」との評価を受けたイバラガニ。わたしたちの評価はこのようになりました。
花咲ガニのような目立った個性は少ないものの、わたしたちが普段イメージする「極めておいしいカニ」だったためおいしさは5。また、カニスプーンいらずで隅から隅までじっくり味わえる点を考慮して、食べやすさも5をつけました。
最も好みだったカニは……?
少年B:
みんなのいちばん好きなカニはどれでした?
じきるう:
ボクはイバラガニが好きですね。あらゆる意味ですごくバランスがいい気がします。
日深:
私もイバラガニかな。花咲ガニもすごくおいしくて悩んだけど、カニ好きな人はイバラガニのほうがわかりやすいかも。
少年B:
わたしは花咲ガニが一番好きです。実はカニがあんまり得意じゃないんですが、それでもすごくおいしかったです。「こんなカニがあったのか!」ってびっくりしました。
日深:
得意じゃないのに、なんで5年も「カニ」ってツイートをしてるんですか。
じきるう:
あと、毛ガニもすごくおいしかったです。
日深:
そうですね、基準だから星3つにしちゃったけど、ほんとはもっと上にしたいくらい。
じきるう:
どれも本当においしかった。来てよかったです。
少年B:
カニってあまり得意じゃなかったんですが、今回新鮮なカニを食べたことで初めて「カニっておいしいな」って思いましたね。いいカニはうまいし、人を幸せにします。
日深:
Bさん、すごくいいことを言ってるようで、当たり前のことを言ってませんか……?
知床ねむろのカニ、ご自宅でいかが?
ということで、羅臼産のイバラガニと根室産の花咲ガニ、北海道産の毛ガニを食べ比べてみました。
カニといえば、まず思い浮かぶのがお値段。でも、今回食べたカニたちは、実は意外とお手軽価格なんです。
北海道産の毛ガニはだいたい1㎏=15,000円台後半くらいのことが多いのですが、羅臼産のイバラガニはだいたい1.2kgで8,000円台。根室産の花咲ガニは1.2kgで7,000円台後半と、なんと毛ガニの半額以下の価格で買えちゃうんです!(※シーズンによって価格帯が変動しますのでご了承ください)
知名度はちょっとないかもだけど、こんなにおいしいカニが格安で食べられるなんてびっくりです。最後に、イバラガニと花咲ガニの特徴をまとめてみました。ぜひとも参考にしてみてくださいね!
イバラガニとは
- 価格は1.2kg=8,000円台
- タラバガニ科のカニ
- 希少性が高く「幻のカニ」と呼ばれる
- トゲが多くゴツゴツした外見がイバラに似ていることが名前の由来
- カニの中でも甘みが強い
- 高級なタラバガニと同等のおいしさと言われる……でもタラバガニより安い!
花咲ガニとは
- 価格は1.2㎏=7,000円台後半
- 名前は「カニ」だけど実はヤドカリの仲間
- 道東でしか獲れないので、こちらも「幻のカニ」と呼ばれることも
- 熱を加えると鮮やかな朱色に変わり、花が咲くように見えることが名前の由来
- トゲが大きく硬いのが特徴
- 茹でて食べてもおいしいけど、汁物にすると濃厚なダシが出ておいしい!
オンラインで道産カニが買えるサイト
根室産花咲ガニを取り寄せるならココ!
羅臼産イバラガニを取り寄せるならココ!
道産ガニ数種を食べ比べしたいならココ!
ふるさと納税でカニを食べたい方はココ!
(※シーズンによって価格と掲載内容は変動しますのでご了承ください。)
ということで、ぜひとも知床ねむろのカニを食べてみてはいかがでしょうか。
そうそう、今年からは新たに「ニク」とツイートすることにしたので、知床ねむろマガジン編集部のみなさま、またぜひ新たなお仕事をお待ちしております。じゅるり。
年イチで北海道旅行に行くライター。温泉とグルメを堪能し、毎回最低3kgは太って帰ってきます。
Uターン移住した北海道札幌市在住のライター・編集者。おいしいものに目がない。趣味は家庭菜園とハーブティー。