グルメ

心がほっとあったまる 知床ねむろのカフェと喫茶店

はじめまして。ウェブメディア・スロウ日和編集部の立田栞那です。帯広市を拠点に、北海道中を駆け巡りながら見つけた「心があったまる人・店・景色」の情報をお届けしています。

素敵な何かに出会える予感があれば、北海道中どこへだって車を走らせる私たち。そんなスロウでハードな日々に欠かせないのが、旅先で出会うカフェや喫茶店での時間です。おいしいコーヒー、朗らかな店主の人柄、個性あふれる空間。この冬、知床ねむろエリアで私たちの心をほっと温めてくれたカフェと喫茶店情報をおすそ分けさせてください。

ヒゲとハナウタ〈中標津〉

住所 中標津町東36条北1丁目12-1
電話番号 0153-70-4533
営業時間 10:00~18:00(L.O.17:00)
定休日 日・月曜、祝日
Instagram @hige_to_hanauta

帯広を朝出発すると、ちょうどお昼時に辿り着くのが中標津町。今日はのんびりお昼にしようと、町外れにある「ヒゲとハナウタ」に向かいます。ユニークで可愛らしい店名は、ヒゲがチャームポイントの宮坂泰良さんと、鼻歌を歌うのが好きな沢さんという2人の特徴から名づけられたというエピソードに、思わず頬が緩んでしまいました。

『オムライス』は、自家製のトマトソースとふわふわのオムレツの相性が抜群。ほろほろの鶏肉とスパイスの奥深さが後を引く『チキンカレー』も絶品です。「今日はのんびり」と決め込んで、コーヒーも注文することに。『ヒゲとハナウタブレンド』をひと口飲んで、ぱっと広がる香り高さにびっくり。おいしい料理とコーヒーに、移動疲れもするする溶けていくようです。

レトロで趣きのある店内は、沢さんの実家を改装して創り上げた場所です。店の隅々に手作業ならではの跡が残っていたり、2人のセンスが散りばめられていたりと、懐かしさと温かさにあふれています。「いいなぁ。近所にあったら通いたいなぁ」。そんな風に思えるお気に入りのお店が、また一つ増えました。

ONUKI COFFEE ROASTERY〈中標津〉

住所 中標津町東5条北2丁目3
電話番号 0153-70-4214
営業時間 9:00~17:00(L.O.16:00)
定休日 火曜
URL https://www.onukicoffee.com
Instagram @onuki_coffee_roastery

扉を開けると、すぐにふわっと香るコーヒーのいい匂いがやって来て、足元ではふわふわの毛に包まれた看板犬が迎えてくれました。中標津町の大通から一本外れた通りにあるこの一軒家は、オヌキコーヒーロースタリー。代わる代わる地元の人たちがやって来て、テイクアウトのコーヒーやコーヒー豆を購入していきます。私たちもコーヒーを注文。うれしいたっぷりサイズです!

店を入ってすぐのところには、アメリカ製の焙煎機が。焙煎を手がけるのは、店主の小貫琢さん。2015年のオープン以来、今の自分に合うさまざまな手法を試したり、季節ごとに味の異なるブレンド豆を販売してみたりと、「まちのコーヒー屋」として店を営んできました。

「カフェというより、あくまでコーヒー屋でいたいんです」。現在、店内で注文できる飲み物はコーヒーのみ。それからコーヒーのお供にぴったりなクッキーなどの焼き菓子が数種類と、コーヒー缶やドリッパーなどの道具がひと揃い。ただただおいしいコーヒーを飲みたいとき、自宅でハンドドリップを楽しむきっかけやヒントが欲しいとき。この店を訪ねれば、心に浮かんだ“コーヒー欲”を、しっかりと満たしてくれそうです。

コウシ茶寮〈別海〉

住所 別海町別海旭町36ステージハウス別海B1階
電話番号  0153-74-8750
営業時間 11:00~17:00
定休日 火曜
URL https://koushisaryo.com/
Instagram  @koushisaryo

別海町に新しいカフェがオープンしていました。地元の酪農家・田中友紀子さんが「酪農のことや地元の乳製品のおいしさをもっと広めていきたい」という思いで始めたコウシ茶寮です。

メニューは、別海町産のバターをたっぷり使った『バタどら』や『べつかいミルクアイスクリーム』など乳製品を使ったスイーツから、『きまぐれサンドイッチ』などの食事メニューまで豊富なラインナップ。「自分で作る最中もおすすめですよ!」と田中さん。パリパリの最中に、北海道産の白花豆を使った白餡をベースにした「カフェオレ餡」と白玉、アイスクリームをぎゅっと詰めていただきます。カフェオレ餡には別海町産の牛乳とコーヒーが練り込まれていて、優しい甘さが広がります。

飲み物は、糖の吸収を抑える効果がある桑の葉茶を。鉄瓶での提供は、「仕事したり、お友達とおしゃべりしたり。来てくれるひとに、できるだけゆっくり過ごしてもらいたいなと思って」考えたスタイル。田中さんの心遣いと最後まで温かいお茶が、身体にじんわりと染み渡ります。

「ゆっくり過ごしてほしい」と言ってもらえる場所を知っているだけで、ほっとしたり、ふと元気が出たり。田中さんの気さくで明るい人柄に、元気づけられる人も多いのではないでしょうか。かく言う私もそのひとり。これから別海でひと休みしたくなったら、またここへ来てエネルギーを分けてもらおうと思うのでした。

CAFE TRUNK〈別海〉

住所 別海町別海旭町94
電話番号 0153-74-8133
営業時間 11:00~17:00(パンケーキがなくなり次第終了)
定休日 木曜

パンケーキ。その単語を聞くだけで、いつだって心ときめく甘いもの。その隣にとびきりおいしいコーヒーがあれば、この上なく幸せだと思うのです。

そんな幸せを叶えてくれるのが、別海町にあるカフェトランク。店主の横山直也さんが2013年に開いた、コーヒーとパンケーキが楽しめるカフェです。カウンターに並ぶコーヒー豆は、横山さんが毎朝焙煎しているもの。深煎りになりすぎない、あっさりとした焼き加減がトランクのコーヒーの持ち味。カウンターに座れば、対面式のカウンターに設置されたサイフォンでコーヒーを淹れる様子を見ることができます。「カウンター越しにお客さんと会話しながら」というのが、開店当初の横山さんの憧れだったそうです。

見た目はボリューム感のある『ブルーベリーのパンケーキ』は、口に運ぶとふわふわ軽い食べ心地。コーヒーと一緒に、あっさり完食してしまいました。料理メニューは、フルーツ系と食事系のパンケーキの他にホットサンドも。店を始めるにあたって横山さんが「どうしても導入したかった」という水出しコーヒーも気になります。汗ばむ季節に、ひんやりおいしい水出しコーヒーを味わえる日が今から楽しみでなりません。

ニューモンブラン〈根室〉

住所 根室市光和町1丁目1
電話番号 0153-24-3301
営業時間 10:00~17:00、17:00~20:00

JR根室駅のすぐ側に、ずっと心惹かれていた喫茶店があります。昭和38年、初代モンブランから独立する形で創業したニューモンブラン。根室のご当地グルメ「エスカロップ」発祥の店の味を受け継ぐ店です。ついに扉を開いたのは、根室方面での取材を終えたある夜のこと。かつてはジャズ喫茶だったという店内は、シックで照明は控えめ。重厚感があり、いかにも老舗喫茶という雰囲気です。

せっかくなので、定番のエスカロップを注文することに。バターライスの上にデミグラスソースがかかったトンカツがのったひと皿が運ばれてきます。このデミグラスソースは、三代目店主の佐野暢哉さんが先代から引き継ぎ、継ぎ足しながら使っているものなのだとか。酸味のある味わいが、バターライスと相性抜群。こってりした味を想像していましたが、食べてみると重たさはなく、どんどんスプーンが進みます。

佐野さんと店の歴史について話した後、静かな席で思いを馳せているうちに、不思議と根室の空気に馴染めてきたような感覚を覚えました。地元で長く愛される店を訪ねてみることの醍醐味は、そんなところにあるのかもしれません。

メニュー表に『クリームソーダ』や『ミルクセーキ』など懐かしさあふれる文字を見つけたので、今度は日が沈む前の時間にここへ来て、喫茶時間を過ごしてみようと思います。

あとがき

いかがだったでしょうか。もしかしたら、コーヒー好きの方なら既に通っているお店がいくつかあったかもしれません。もし「気が合うな」と思っていただけたら、ぜひwebメディア・スロウ日和にも遊びに来てくださいね。知床ねむろエリアをはじめ、北海道中にあるとっておきの場所をたくさん紹介しています。

この記事を書いていたら、また東に向かって車を走らせたくなってしまいました。取材中に購入したコーヒー豆でおいしいコーヒーを淹れて、ひと息つこうと思います。

皆さんのまちに、春は来ましたか?帯広では、フクジュソウが咲き始めました。何かが始まるうれしさと、どきどきに満ちたこの季節。カフェや喫茶店、自宅で、コーヒー片手に深呼吸しつつ、健やかに過ごせますように。

編集者 | | 他の記事

花のまち、東神楽町生まれ。北海道の雑誌「northern style スロウ」・Webメディア「スロウ日和」の編集者兼ライター。編集部のインターネットラジオ「カタカタラジオ」を不定期配信中。元自然ガイドで、森を歩くことが大好き。

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心があったまる人・店・景色に出会える北海道のウェブメディア。パン屋やカフェ、ギャラリーなど、とっておきの寄り道情報をおすそ分け。毎月1冊、ひとつのテーマを掘り下げる縦型マガジンを公開中。最新情報はInstagramから。

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知床ねむろマガジンは「北海道知床ねむろエリアを知って欲しい」という想いで情報を発信しておりますが、新型コロナウィルスの影響下での旅行を必ずしも推奨しているものではありません。マガジンを読んで「知床ねむろエリアにはこんな魅力がある」ということを知り、北海道に想いを馳せていただきたいと考えています。

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