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心躍るキッチンカーが集まる、道の駅 知床・らうす。オススメのテイクアウェイグルメ

観光地を歩いていると、何とも言えない良い匂いが漂ってきて、誘われるがままに吸い寄せられて気が付いたら買っていた……。

そんな経験、誰しも一度はあると思います。その地域特有の特産品を使ったテイクアウェイグルメってどうしてあんなにも魅力的に見えるのでしょう。

「テイクアウェイグルメ」とは、買ったその場で手軽にすぐ食べられる、もしくは容易に持ち帰ることのできるグルメのことです。フィンガーフード、お持ち帰りグルメ、屋台グルメなど呼び名は様々。

2021年から、道の駅 知床・らうす周辺には魅力的なテイクアウェイグルメを提供するキッチンカーが続々と出店しています。「羅臼の食堂」「カネシン佐藤商店」「知床らうすリンクル」の3件のグルメを堪能してきたのでご紹介いたします。

定番と創作どちらも魅力的な『羅臼の食堂』

道の駅知床・らうす駐車場の裏手スペースにキッチンカーを出展しているのは「羅臼の食堂」です。

羅臼の魚介(タコ・イカ・カニなど)がドドンッ!! と大きく描かれた看板がインパクト大なので、すぐに見つけることができるはず。

メニューを見てみると、いくら丼カニめしかにカレーなどの食堂メニューのラインナップも充実しているため後ろ髪引かれる想いだったのですが、今日の目当てはテイクアウェイグルメ。

ハンバーガメニューを見ると、さすが羅臼らしい食材を使用した「海の幸バーガー」がずらりと並びます。カニ・真タラ・ほっけのどれも魅力的で気になるところですが、ここはちょっと贅沢にカニをチョイスすることに。お値段も200円高いけど、そこはカニのポテンシャルのなせるわざ……。

そしてめちゃくちゃ気になるメニューを発見。タルトってチョコタルトやフルーツタルトなどのスイーツ系のイメージだし、グルメ系でも卵を使ったキッシュのようなタルトは目にしたことがあるのですが、羅臼の食堂のタルトは「かにタルト」「イカタルト」「ホタテタルト」の3種。

海鮮系タルトは初対面ですが、これを食べないで帰るなんて罪…ということで、イカタルトをいただくことに。(本当は全部気になるぞ)

謎のメニュー「フルーツぴんち」! お店の方にお聞きしたところ「コロナ禍でピンチだからね!」とのお言葉をいただきました。確かにこういう時だからこそ、笑いで乗り切りたいですね。

まずはメインの「海の幸バーガー カニ」からいただきます。バンズからはみ出ているのが当然! と言わんばかりの大きなカニの足が一本と、鮭のかまぼこが入っていて、値段に負けないくらいのボリューム感です。

一口かじるとサックサクで、みんな大好きタルタルソースとの相性も抜群。他のバーガーも気になるところだけど、カニを選んで間違いありませんでした!

そして今回のお楽しみメニュー「イカタルト」。メインのイカのコリコリ食感と玉ねぎのシャキシャキ食感と、それを受け止めるタルトのサクサク食感の異なる3種が楽しめるメニューでした。そして味も抜群なのはさすが羅臼のポテンシャルですね。(横に添えられた昆布も最高においしかった…炊き立ての白いご飯と食べると止まらなくなるやつです)

プリップリ食感がクセになる『カネシン佐藤商店』

続いては道の駅の正面に2021年から整備された、歩行者専用スペースに出展されているキッチンカーに移動。こちらは鮮やかなオレンジ色が目を引く「カネシン佐藤商店」。羅臼の特産であるホッケを使用した「羅臼産ホッケのかまぼこ」を販売しています。

ラインナップは「プレーン」「紅しょうが」「にんにくしょう油」「ねぎ塩ブラックペッパー」の4種と豊富な選択肢で、選ぶ楽しみもあります。お値段も1本300円・2本で500円とお求めやすい金額なので、コンプリートを狙いたいところ。

ちなみに店主の方にお話を聞くと、観光のオフシーズンは羅臼町内にあるツルハ(ドラッグストア)で出店されているとのこと。そこでは「チーズ」「行者ニンニク(アイヌネギ)」など、さらに多くの種類も販売しているようなので、オフシーズンにも絶対に食べに行きたいですね。

一串に3個のかまぼこが刺さっていてお手軽に食べられる、まさにテイクアウェイグルメの王道。車に戻ってから食べるのも良し、羅臼の景色を見ながら外で食べるのも良しです。(もちろんソーシャルディスタンスに気を付けて!)

一口食べてみてまず感動するのがその食感! 弾力がクセになるプリップリ食感です。そしてどの味ももちろんおいしくて、余裕があればコンプリートして欲しいなと思うのですが、個人的に特に好きだったのが「紅しょうが」です。

「ランチは食べたけどちょっと食べたりないな…」「羅臼に着いたのぎりぎりで観光船の出航が迫っている! 食堂で食べている時間はなさそう!」そんな時の強い味方。手軽にそして満足感も味わえるのがこの「ホッケのかまぼこ」です。

これぞ北海道の味覚! ホタテとジャガイモがおいしい『知床らうすリンクル』

最後にご紹介するのが「知床らうすリンクル」。こちらも黄色が目を引く鮮やかなカラーです。リンクルは羅臼で「知床岬ヒグマボートクルーズ」も営んでいる会社。そんなリンクルが満を持して提供するテイクアウェイグルメは……??

ホタじゃがバター串!

北海道グルメの代表格で人気ランキング上位常連の「じゃがバタ(じゃがいも&バター)」だけでもおいしいのに、さらにさらに羅臼産のホタテが2つも!

こちらのラインナップは「羅臼昆布バターしょう油」「たらこバターしょう油」「アンチョビバターチーズ」の3種のフレイバー。しかも北海道産・羅臼産の食材を使用しています。

キッチンカーの周りにはホタテとバターの香ばしい良い匂いが広がっていきます。そりゃあ笑顔になりますよね。この香りは、おいしい未来しか見えない。

3種類ともそれぞれ個性があって贅沢なおいしさだったのですが、個人的には「羅臼昆布バターしょう油」がお気に入り。羅臼昆布から出る深い旨味がホタテの旨味と合わさってその最強出汁をじゃがいもが吸ってさらにおいしくなる…という緻密に計算され尽くした旨さなのです。

 

知床羅臼の観光を満喫した後は、手軽に食べられるテイクアウェイグルメもあわせて楽しんでください。

新型コロナウイルスの影響により、道の駅を休館することになった場合はキッチンカーも出店中止となります。訪れる前に出店の状況を確認したい場合は知床羅臼町観光協会まで事前にお問い合わせください。

 

羅臼で海の恵みを味わい尽くすグルメ旅はこちら!
>> 世界自然遺産のまち“知床羅臼”で海の恵みを惜しみなく味わうグルメ旅

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知床ねむろ観光連盟 事務局長。知床ねむろマガジン編集長。北海道の最果ての地「知床ねむろエリア」で知床ねむろエリアの、そして道東コーディネイターをしています。

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「知床ねむろマガジン」編集部。知床ねむろエリアが持つ潜在的な魅力を掘り起こし、お伝えしています。

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