北海道最東端に位置する根室市は、おいしい海の幸が豊富な味覚観光都市。有名なサンマや花咲ガニの他にも、昆布やウニや珍しいご当地グルメなどが目白押しで、絶景を楽しみながら絶品のグルメも楽しむことのできる場所なんです。
そんな海産物が抜群においしい根室の太平洋沿岸部にある落石エリアでは、花咲ガニやサンマの他にも「やなぎだこ」や「ほっき貝」、「シロザケ」なども獲られているのだそう。そしてその漁師さんたちの奥様“浜のお母さん”が手作りしている人気のお弁当があるという情報をキャッチ。その名も「たこ飯弁当」と「霧娘(きりっこ)弁当」! これはおいしそう……。
たこ飯弁当はJR花咲線の駅弁としても楽しむことができる他、「落石ネイチャークルーズ」「おちいし岬パス」「浜松フットパス」などのアクティビティのお供としても最高。根室落石地区の特産を詰め込んだ手作り弁当を実食してみました。
※駅弁、通常の購入の際は、いずれも事前の電話予約が必要なのでご注意ください。
香り抜群の炊き込みご飯「落石名物たこ飯弁当」
まずは落石名物「たこ飯弁当」から。花咲線を走る一両編成の車両の写真が風情があります。パッケージに描かれたタコも良い味を醸し出していますね。
蓋をパカッとあけると、たこ飯のいい香りがふわっと漂ってきます。落石産のヤナギダコを使用したたこ飯と柔らかな煮物、そして昆布巻などが入っています。
この日は建物の中で食べていますが、花咲線の車内や駅などの風情ある場所で旅感に浸りながら食べたいな…と。さらにおちいし岬パスを歩いて汗を流してから空の下で食べたら絶対にもっとおいしいだろうなと思います。
ぷりぷりのヤナギダコは、たこ飯は適度な弾力があって、さらに炊き込みご飯にすることで特有のいい香りがします。お弁当なので冷めていても全く問題ないおいしさです。逆に煮物はものすごく柔らか! 噛めば噛むほど、たこの旨味が溢れてきます。
ちなみに、駅弁としてたこ飯弁当を予約した場合は、落石駅か茶内駅で受け取ることが可能です。
浜のお母さんが直々に運んでくれる、この人情感! これも根室旅の醍醐味です。
そして絶景を前にして花咲線の車内でいただくこの贅沢感。あわせて根室の地酒「北の勝」ワンカップをきめれば、ローカル線ぶらり旅の風情がでますね。これはぜひ真似して欲しい旅の楽しみ方です!
豪華なラインナップが嬉しい「霧娘弁当」
続いては「霧娘弁当」をいただくことに。このお弁当を手作りしている浜のお母さん「霧娘」の名前を冠した、THE 落石! なお弁当です。
ご飯を囲むように数多くのおかずが入っていて、まるでたくさんの小鉢がついてくるような豪華なラインナップ。季節によって獲れる魚介も異なるので、霧娘弁当の中身も季節によって変わります。ですが食材が変わってもこの豪華さは変わらない。根室落石を堪能できる満足間違いなしのお弁当です。
※ この日はたこ飯が入っていましたが、通常の場合は白飯とのことです!
この時は夏の真っ盛りの8月。タコザンギ(から揚げ)や花咲ガニのフライ、ツブ、昆布などの落石の味覚がたくさん入っていました。特に花咲ガニが豪華すぎます…夏が旬の時期なので、本当にうまい!
たこ飯弁当も霧娘弁当も、根室の豊かな海の幸を満喫できるお弁当です。日本の本土最東端の旅の途中で食べる、温かなお母さんたちの手作り弁当は心に沁みるものがあるはずです。フットパスやバードウォッチングで落石エリアを訪れる際は、またJR花咲線に乗って旅をする際は、ぜひ食べてみてください!
「知床ねむろマガジン」編集部。知床ねむろエリアが持つ潜在的な魅力を掘り起こし、お伝えしています。