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日本遺産「鮭の聖地」に想いを馳せながら食べたい、アイヌ時代から続く伝統ある鮭料理

令和2年6月に日本遺産「鮭の聖地」に認定された道東にある標津町(と根室海峡沿岸地域)。毎年秋に繰り返される鮭の遡上という偉大な自然のサイクルが、一万年以上にわたって人々の営みを支え続けてきました。

(詳細は「鮭の聖地の物語」を読んでください!)

観光でこの鮭の聖地を訪れたときに、ぜひ訪れて欲しいのが「郷土料理 武田」。鮭の聖地というくらいですから、北海道のおいしいサーモンを心ゆくまで堪能したいですよね?

その願い、武田でなら叶います。サーモンやイクラの王道海鮮丼はもちろん、様々なサーモン料理を食べることができるこのお店。中には北海道に住んでいても見たことがない料理もあるので、北海道旅行のいい想い出になるはずです。

武田の定番といえば「しべつ鮭三代漬け丼」

武田を訪れた際に、本当に多くのメニューがあるので迷うんですよね…。こぼれるくらいのイクラが乗ったイクラオンリーのイクラ丼にしようか、サーモンも食べたいのでサケイクラ親子丼にしようか…。はたまた、ウニやホタテなどの北海道らしい海産物も食べたい。

知床ねむろエリアはいわゆる北海道らしい海鮮丼の宝庫ですが、それでもお腹のキャパシティには限界がありますからね。

そんな時に心強いメニューなのが、この「しべつ鮭三代漬け丼」なんです。郷土料理 武田の定番メニュー。

ラインナップを見てみると、イクラ(子)、鮭(親)、鮭節(祖父母)の三代が丼に鎮座。なんとそこにホタテまで追加された、迷える旅行者の救いになる一品です。

ホタテにイクラを乗せて…鮮やかで写真にも映えるこの海鮮丼。鮭の聖地の歴史を胃袋で理解する、至高の一杯です。

「鮭のしゃぶしゃぶ」や伝統のルイベもおすすめ

肉以外のしゃぶしゃぶのイメージって、恐らく「タコ」か「カニ」ですよね? 僕はこの武田で初めて出会ったのですが、「鮭」のしゃぶしゃぶがあるのも、さすが鮭の聖地という感じです。バラの花のように美しく盛り付けられた鮭の切り身をさっと湯に通すと…。

うっすらとキレイに色づきます。ほろっと優しい味で、初めての食感ながらどこか落ち着く風味。お好みで薬味を足していただきましょう。

鮭のルイベもサイドメニューとして合わせて食べて欲しい郷土料理です。アイヌの時代から、保存のために雪を使って凍らせて(しばれさせて)いたので、シャリシャリの食感が独特でクセになります。普通に鮭の刺身を食べるのもおいしいですが、アイヌの時代に想いを馳せつつ、ルイベ状態で食べるのもまた乙なものですね。

ちなみに、普通の鮭のルイベももちろんおいしいですが、「トキシラズのルイベ」という最強のメニューもあります。(トキシラズについては知床羅臼の濱田商店の記事を参照)

旨味のある脂が、しかもルイベなのでシャリシャリの半解凍状態という、道東に長く暮らしていても味わったことでないであろう、はじめましての味と食感。ここでしか食べられない(他に見たことないです!)メニューなので、旅の想い出にぜひ食べて帰ってください。

日本遺産「鮭の聖地」に登録された標津町と根室海峡沿岸地域。そんな鮭の郷土料理を心ゆくまで食べるなら「郷土料理武田」がオススメです。

住所:〒086-1651 北海道標津郡標津町南1条西1丁目1−5

電話番号:0153-82-3007

公式サイト:http://salmon-takeda.com/

 

この記事は北海道テレビ放送株式会社のメディア『SODANE』にも配信しています。

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知床ねむろ観光連盟 事務局長。知床ねむろマガジン編集長。北海道の最果ての地「知床ねむろエリア」で知床ねむろエリアの、そして道東コーディネイターをしています。

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「知床ねむろマガジン」編集部。知床ねむろエリアが持つ潜在的な魅力を掘り起こし、お伝えしています。

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